深く静かに潜入せよ byディープ静香

初めてその人に会ったとき、その人は赤かった。
ただ、ひたすら赤かった。
次に逢ったときは少しだけ会話をした。
その人が消えた後は十字架だけがあった。
三度目に逢ったときはひたすら気持ち悪かった。
咽るような血の臭いがした。
四度目に逢ったときはその人は白かった。
そして何がなんだか分からないけど怒っていた。
五度目に逢ったときはその人は無敵だった。
来る者全てを拒ばむ殻に篭もっていた。
六度目に逢ったときはその人はズタボロだった。
何故なら僕が殻ごとその人を叩きのめしたから。
七度目に逢ったときはぶつかり合った。
譲れないものがあったから戦った。
最後に逢ったときは少しだけ和解した。
でも、その人は閃光に消えた。
僕、最近思うんだ。愛する気持ちも、憎む気持ちも、最初は人を思う気持ちから生まれたんだって。
悲しいことに、思いは時として相手に届かず、愛が憎しみに姿を変えることもあるだろう。
僕が何が言いたいのかというとだな、つまり今まさにお前への愛は憎しみに姿を変えたってことだ。
まあ、お前への愛情などまったく無いが。
なんにせよ、早くゲーム（PS2ソフト）返せよ
コレはもうアレだな。
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