ガンダムUC 逆シャア~F91間のミッシングリンク
ガンダムUC完結記念ということで。
映像がオフィシャルというサンライズの意向を元に考えると、ガンダムUCが逆シャア~F91間に『何故こうなったのか』という自称を紐解くピースになる……という前提で。
下記は90年台に発売されていたガンダム漫画だと必ず掲載されていたガンダムオフィシャルヒストリー。
これによると、正史・パラレル問わずUC0104年にはハサウェイ本人かそれ以外の誰かによる違いはあるもののマフティーの動乱は起こる事象とされている。
つまり、小説『閃光のハサウェイ』での背景具合はほぼオフィシャルな設定ととっても問題ないという前提で下記を考察。
・連邦の変化
・アナハイム社の衰退
・サイコミュ技術の変化
・ニュータイプの無名化
■連邦の変化
Z時代ではありえなかったコロニー出身の議員が連邦の議会に出ている閃光のハサウェイでの描写を見るに、ラプラスの箱開示における第15条2の公文が影響しているようにみえる。
同時に、箱開示で連邦体制に疑問を持った人々がマフティーの動乱を始め、それぞれのコロニーで独自の自治を始めている。
そのうえ、コスモ・バビロニアや木星帝国、ザンスカールはジオン・ネオ・ジオンとは違い、地球連邦に対して独立戦争を仕掛けるのではなく地球を侵略しに行っているので、ガンダムUCから30年後にはフル・フロンタルが望んだサイド共栄圏は実質的には果たされているといえる。
これらを否定して人の可能性に賭けたバナージ達からすれば、悲しい結末ではあるけど。
■アナハイム社の衰退
ガンダムUC発表以前は、F90の時代でのサナリィとのコンペに負けたのが原因だと思われていたけど、連邦軍がビスト財団という後ろ盾が無くなったアナハイムにベッタリするより結成したサナリィにある程度権利を与えていったのがそもそもの大本だった模様。
連邦軍が、ラプラスの箱開示前はビスト財団の脅しがあったためにアナハムの製品を絶対に使わなければいけない状況だったのが、開示後は重要な取引先ではあるけど他に良いものが他所にあるならそっちを自由に選べるようになったのが大きいのでしょう。
■サイコミュ技術の変化
・機体制御
F91のマルチプル・コンストラクション・アーマーはサイコフレームの構造材そのものに電子機器の機能を盛り込む技術を元に作られている。
また、バイオコンピューターやネオサイコミュ等における思考のみでの機体操作を可能とするシステムは、元を正せばインテンション・オートマチックシステムの発展形だったといえるし、一部の資料によればF91もサイコフレーム搭載機という設定が存在するのでF91時台の技術はユニコーンガンダムの発展形のものが多いと言える。
・ファンネル兵装
クシャトリヤリペアードがバンシィ・ノルン相手にファンネルミサイルを使用していましたが、ユニコーンやネオ・ジオング等の高性能機はIフィールドを装備していたためにファンネルによるビーム攻撃が無効化される=実体弾のほうが強いという結論が出されていた模様。
フェザーファンネルやショットクロー等のサイコミュ兵装は、クスィーのミノフスキーバリアーやF91時代以降のビームシールド等のビーム射撃兵器が決定打にならない状況に対する答えであり、それはガンダムUCの時代から始まったんでしょう。
また、アンチファンネルシステムの存在もあるので、ビーム型ファンネル兵器は強力な防御兵装に敗れる形で消えていったとも言えますね。
■ニュータイプの無名化
F91の時代におけるニュータイプの無名化は、UC0100年でのジオン共和国解体と連邦議会にコロニー出身者を参加させるようになったのが遠からずの原因とも思います。
第15条2の公文は連邦議会にコロニー出身者を参加させたことでクリアし、ジオン共和国解体で『ニュータイプの存在を否定』したため、表向きには出なくなった。
さらに、有名なニュータイプ能力者であるアムロ(行方不明)・カミーユ(医者になったらしい)・ジュドー(ジュピトリス入り)が連邦議会に参加しなかったというのも無名化の原因の一つだし、F91の時代まで有名となるニュータイプ能力者が出てこなかったのも原因。
ある意味、ラプラスの箱の解釈の仕方によって消されたのがニュータイプだったとも言えるでしょう。
UC0105年のマフティーの動乱もニュータイプの形骸化の要因ですね。
・
・
・
っとまあ、ガンダムUCの設定やストーリーを元に逆シャア~F91間のミッシングリンクを考察してみました。
福井晴敏のガノタっぷりが産んだ新オフィシャル設定だけど、考察した結果割りと噛み合っているんで色々納得。
そんなこんなで、ガンダムUCスタッフの皆様お疲れ様です。
映像がオフィシャルというサンライズの意向を元に考えると、ガンダムUCが逆シャア~F91間に『何故こうなったのか』という自称を紐解くピースになる……という前提で。
下記は90年台に発売されていたガンダム漫画だと必ず掲載されていたガンダムオフィシャルヒストリー。
これによると、正史・パラレル問わずUC0104年にはハサウェイ本人かそれ以外の誰かによる違いはあるもののマフティーの動乱は起こる事象とされている。
つまり、小説『閃光のハサウェイ』での背景具合はほぼオフィシャルな設定ととっても問題ないという前提で下記を考察。
・連邦の変化
・アナハイム社の衰退
・サイコミュ技術の変化
・ニュータイプの無名化
■連邦の変化
Z時代ではありえなかったコロニー出身の議員が連邦の議会に出ている閃光のハサウェイでの描写を見るに、ラプラスの箱開示における第15条2の公文が影響しているようにみえる。
同時に、箱開示で連邦体制に疑問を持った人々がマフティーの動乱を始め、それぞれのコロニーで独自の自治を始めている。
そのうえ、コスモ・バビロニアや木星帝国、ザンスカールはジオン・ネオ・ジオンとは違い、地球連邦に対して独立戦争を仕掛けるのではなく地球を侵略しに行っているので、ガンダムUCから30年後にはフル・フロンタルが望んだサイド共栄圏は実質的には果たされているといえる。
これらを否定して人の可能性に賭けたバナージ達からすれば、悲しい結末ではあるけど。
■アナハイム社の衰退
ガンダムUC発表以前は、F90の時代でのサナリィとのコンペに負けたのが原因だと思われていたけど、連邦軍がビスト財団という後ろ盾が無くなったアナハイムにベッタリするより結成したサナリィにある程度権利を与えていったのがそもそもの大本だった模様。
連邦軍が、ラプラスの箱開示前はビスト財団の脅しがあったためにアナハムの製品を絶対に使わなければいけない状況だったのが、開示後は重要な取引先ではあるけど他に良いものが他所にあるならそっちを自由に選べるようになったのが大きいのでしょう。
■サイコミュ技術の変化
・機体制御
F91のマルチプル・コンストラクション・アーマーはサイコフレームの構造材そのものに電子機器の機能を盛り込む技術を元に作られている。
また、バイオコンピューターやネオサイコミュ等における思考のみでの機体操作を可能とするシステムは、元を正せばインテンション・オートマチックシステムの発展形だったといえるし、一部の資料によればF91もサイコフレーム搭載機という設定が存在するのでF91時台の技術はユニコーンガンダムの発展形のものが多いと言える。
・ファンネル兵装
クシャトリヤリペアードがバンシィ・ノルン相手にファンネルミサイルを使用していましたが、ユニコーンやネオ・ジオング等の高性能機はIフィールドを装備していたためにファンネルによるビーム攻撃が無効化される=実体弾のほうが強いという結論が出されていた模様。
フェザーファンネルやショットクロー等のサイコミュ兵装は、クスィーのミノフスキーバリアーやF91時代以降のビームシールド等のビーム射撃兵器が決定打にならない状況に対する答えであり、それはガンダムUCの時代から始まったんでしょう。
また、アンチファンネルシステムの存在もあるので、ビーム型ファンネル兵器は強力な防御兵装に敗れる形で消えていったとも言えますね。
■ニュータイプの無名化
F91の時代におけるニュータイプの無名化は、UC0100年でのジオン共和国解体と連邦議会にコロニー出身者を参加させるようになったのが遠からずの原因とも思います。
第15条2の公文は連邦議会にコロニー出身者を参加させたことでクリアし、ジオン共和国解体で『ニュータイプの存在を否定』したため、表向きには出なくなった。
さらに、有名なニュータイプ能力者であるアムロ(行方不明)・カミーユ(医者になったらしい)・ジュドー(ジュピトリス入り)が連邦議会に参加しなかったというのも無名化の原因の一つだし、F91の時代まで有名となるニュータイプ能力者が出てこなかったのも原因。
ある意味、ラプラスの箱の解釈の仕方によって消されたのがニュータイプだったとも言えるでしょう。
UC0105年のマフティーの動乱もニュータイプの形骸化の要因ですね。
・
・
・
っとまあ、ガンダムUCの設定やストーリーを元に逆シャア~F91間のミッシングリンクを考察してみました。
福井晴敏のガノタっぷりが産んだ新オフィシャル設定だけど、考察した結果割りと噛み合っているんで色々納得。
そんなこんなで、ガンダムUCスタッフの皆様お疲れ様です。
“ガンダムUC 逆シャア~F91間のミッシングリンク” に対して3件のコメントがあります。